2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧
“一年を締める”という言い方があるが、これは何を意味しているのだろうか? 一般的には、「今年は充実していたかどうか顧みる」とか、「最期を飾る」とか、「来年の抱負を持つ」などの意味が浮かぶが、人生のある一時期を“締める”ことなどできるのだろうか? …
ある大きなお不動さんへ一年のお礼にとお参りに行った。今日の印象をふたつ。本堂の一番上の階に、お不動様のご本尊と金色に輝く多数の仏さまが祭ってあるのだが、五歳児くらいのお子さんが堂内を駆け回っており、母親に注意されていたのだが、その子の発す…
御徒町へ出かけたら、たまたま救世軍の社会鍋の前をとおり、衝動的に心ばかりをしたのだが、その時ふと「人の前で善行をしないように注意しなさい。」というコトバを思い出した。マタイ福音書だったと思うが、これは「右手のすることを左手に気づかせないよ…
以前、ギターの発表会で引いたことがあるのだが、今日久しぶりにカッチーニのアヴェ・マリアを弾いてみた。何度も聞いたり、弾いたりしているのだが、こんなに美しいと思える曲はめったにない。 実際にはソ連の音楽家ウラディーミル・ヴァヴィロフによって作…
今週のお題「買ってよかった2024」 それは、“”Nikon モノキュラー”という、高倍率ルーペとしてミクロの世界も観察できるし、先端部を回転させると望遠鏡にもなるというシロモノ。単眼なのだが、美術館に行ってそばに寄れないとき、大活躍である。国宝の細部…
「救われた人は、救う人になる。」 このフレーズに深く刺されてしまった。 今日の夕刊の広告のキャッチフレーズの言葉である。 本文では、「…誰かを支援することは、世の中に良い連鎖を生む。…」と説明的に表現されており、これは支援を呼びかける広告なのだ…
アニメを見て興味を持ったので、実写版の映画を見に行った、 原作が持っている素晴らしいアイディアを一つひとつ紹介するのもいいのだけれど、あたらめて映画を見て一番印象に残ったことを書くとそれは、「うちの駄菓子をお買いになっても、幸せになるか不幸…
今日は家の障子を張り替えた。 昔の人は、障子というものをどのようにとらえていたのだろうか?隣の部屋にいる人の雰囲気やけしきばかりでなく、外からやってくる光が変化し、それがもたらす何かを重んじていたに違いない。谷崎潤一郎は、むしろ障子によって…
柚子湯に入りながら、こう思った。 冬至の日は、太陽の力がいちばん弱くなった日を無事に過ぎることができた、という喜びの日と聞いていた。「最も弱くなった日を過ぎる」とは、言い換えると、新たに太陽が誕生したと言うこともできる。キリストは、太陽霊と…
「どうせ死ぬのになぜ生きるのか?」といったテーマの論や書がよく出ているが、端的に生きているときにやっていることは、衣食住と権力志向と快適さの追求だけとも言える。もちろん人間として、他者への愛が最も大切なのは言うまでもないのだが、現実は三つ…
私の家族の一人は、いつもは無表情で、何かを話しかけても、ほとんど無反応なのだが,今日は珍しく“人間的な”反応があったので、とてもうれしい。いつもは、人間的な感情も思考も意志も無いように感じられるのだが、今日は違っていた。認知症にも波があるのだ…
主夫業をするようになって、かなりたつが、やっとこの頃慣れてきた気がする。最初のうちは、“こんなことやってられるか!”という感じだったが、いかに今まで 妻に頼っていたかを感じさせられる。パソコンを使って高度な?ことを頭脳をフル回転させていた?仕…
ヘルメスの杖 来年の年賀状素材を色々見ていて、どれも同じように、綺麗でめでたく、きらびやかなヘビのモチーフばかりなので、どれにしようか迷っているうちに、シュタイナーがヘビに関連して話していたことを思い出した。 それは、「ヘルメスの杖」とも言…
クラシックギターのソロ演奏会に行ってきた。テクニックも表現力も、音楽性も素晴らしく、久しぶりに堪能できた。が、しかし、もっと印象に残ったのが、ギタリストの語る言葉だった。ギターデュオの演奏会を予定しているそうなのだが、相手はギターの師匠と…
遅ればせながら『PERFECT DAYS』という映画を見た。監督のWIM WENDERSはインタビューで、端的に“トイレ掃除に身を捧げている男の物語”と語り、また、主人公は“すべての物事に対して愛情のこもった見つめ方をします”といった趣旨の話もされている。 私も見終…
戦争を、他から発せられた情報のみから考えてみると、それは、いかなる理由がつけられたにせよ、絶対悪である、と考えるのは当然である。ある新聞も、“戦争は絶対悪であって、決して必要悪などではない”といった論旨を展開している。 今、世界の各地で戦争が…
ピラミッドに関するあるテレビ番組で、吉村先生の言葉が、忘れられないくらい強烈だった。それは、「思想のある地形」という言葉だ。地形に思想がある、というのは、いったい何を意味しているのだろうか? 吉村先生の発言の主旨は、クフ王のピラミッドには、…
高橋巖先生は、日記をつけることをよく勧められていた。 重大な体験でも、高尚なことでもなく、ただ日常行ったことや 思ったことをそのまま書けばよい、という。 「今日はカレーライスを食べました。」で、かまわないという。 その理由は、何もおっしゃらな…
新聞の人生相談欄で「今は生きる屍」という言葉が眼に入ってきて、驚くと共に やはりこういう若者が多いんだな、と感じる。 多くの若者に接し、話してきた経験から言うと、「自分が本当は何がしたいのか、 わからない」という人が少なくなかった。その人たち…
「スタートレック ファーストコンタクト」のビデオを見直した。 子供が喜ぶ単なるSFとしてかつて見、また今回もそのようなつもりで 見ていたのだが、年を経て見てみると、そのエンターティメント性ではなく、 個々のセリフに注目するようになったことに気…
「孤独のグルメ」という作品群があるが、今まで食事や料理に関心が ほとんどなかったのだが、これを見るようになって、少し自分が 変わってきたような気がする。 人智学では、「感覚とは何か?」が深く研究されているが、 味覚をはじめすべての感覚は、物質界…
気功教室に通っているのだが、気功の動作(練功)は、人智学で言うオイリュトミーと とても類似性がある。中国で“気”と言っているものは、太極拳にも共通するが、 人智学(神智学)では、“エーテル体“にあたる。エーテル体の動きを、肉体を通じて 表現するものを…
毎週日曜の朝刊の記事、「ブッダを探して」を楽しみにしている。 今日のタイトルは“魔物”だった。瞑想をして、おどろおどろしい 魔物を見た経験を語られているのだが、筆者は、それは「妄想であって、 実在するものではない。」と書かれている。 「それは自…