人智学的つれづれ草

日常の体験と人智学で学んだことを結びつけます

冬至の日に思ったこと

柚子湯に入りながら、こう思った。

冬至の日は、太陽の力がいちばん弱くなった日を無事に過ぎることができた、という喜びの日と聞いていた。「最も弱くなった日を過ぎる」とは、言い換えると、新たに太陽が誕生したと言うこともできる。キリストは、太陽霊とも言われるので、これはまさに太陽の新たな誕生日に違いない。そういえば、古代の冬至がクリスマスになったという説も思い出した。日本で言うと、一陽来復ということか。

実は、昨日までなぜか気分が沈んでいたのだが、今日はなぜか心が落ち着き、明るい気分になっている。別に躁鬱ではないのだが。

シュタイナーの『魂のこよみ』を読み直してみた。冬至前後の時期で部分的に紹介すると、「私の心は祝福を受け、光を担う決意を固める」、「明るくなった心に聖なる宇宙の言葉が天の果実を実らせる」などと書いてある。湯船の中で見つめていたあの柚子は、この果実の象徴だったのだろうか?などと思ったりした。