人智学的つれづれ草

日常の体験と人智学で学んだことを結びつけ、広げます。

2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧

快適さの追求は何を破壊するのか?

明治時代に気象の統計を取り始めてから、今年は一番暑い夏だそうである。毎日のように“危険な暑さ”が連呼されているが、外出することも多く、外の猛暑と部屋の冷房の差にかなり参ってしまっている。猛暑の原因は、太平洋高気圧とチベット高気圧が重なってい…

「年をとるほど若くなる」とは、どういうことか?

誕生日を迎え、どう見ても「若い」とは言えない年齢になった。体は以前と比べて確実に衰えている。平均寿命の中ほどをとっくに過ぎているのだから、しかたなく思うが、やってくるものは、やってくる。諦めの気分のような感じももつが、その反面、何か新しい…

『本でした』という本に引き込まれて考えたこと

>『本でした』 ポプラ社この本は、芥川賞作家の又吉直樹さんと絵本作家のヨシタケシンスケさんによるコラボ作品で、カバーには、こんなことが謳われていた。“たった1行のヒントから彼らは、「その本」を復元していった――” “救ってくれたのは、本でした。”“…

「生権力」という言葉を初めて知り、考えたこと

テレビで見たのだが、生まれてはじめて「生権力」という言葉に出会った。ミシェル・フーコーが、暴力・抑圧による支配とは異なる仕方で作動している権力の分析を試みた一つの結論を濃縮した言葉のようだ。調べてみると、生権力とは古典的な権力である「殺す…

『銀河鉄道の夜』は、幻想物語?実在の暗示?

宮沢賢治の生誕日、8月27日が近づいているので、『銀河鉄道の夜』を読み直してみた。物語の中でジョバンニは、死んだ友人カンパネルラと一緒に「銀河鉄道」に乗り、星々の世界を旅していく。そこで色々な人に出会う。これはそのまま、死後の魂の旅路のイメ…

蜂群崩壊症候群の現状と「ミツバチ講義」の“予言”について

蜂群崩壊症候群は、ミツバチの巣やコロニーが突然崩壊してしまう現象のことで、養蜂業や農業に大きな影響を与えるので、世界中で問題視されている。働き蜂が突然いなくなり、女王蜂や幼虫は巣に残されるが、蜜や花粉はそのまま残っている、という不可解な状…

魂が劇的に変化する今ごろのことについて

シュタイナーに『魂のこよみ』という書があり、一週間ごとに瞑想用の詩が書かれている。だから52週分の詩があるのだが、一年のうち、今のこの時期だけ、劇的ともいえる変化が見られる。8月18日~24日の第20週と、8月25日~31日の第21週の違いである。これが…

アインシュタインのE=mc² の式をスピリチュアルな目で見たら

「3か月でマスターするアインシュタイン」という番組を見ていて、高校時代に習った色々な数式が懐かしく、それに伴って若いころのことがいろいろ浮かんできて、楽しく視聴させていただいた。シュタイナーは、アインシュタインの理論が現実離れしていると否定…

俳句をシュタイナーの十二感覚論とつなげる試み

今日は俳句の日だそうだ。常日ごろ、俳句に表現される“人間の感覚”の広さに驚嘆しており、シュタイナーの十二感覚論で俳句を眺めると、どんな対応が見られるのか探ってみた。俳句は「思考で解釈する前に、感覚印象そのものを魂で受け取る」という性質がある…

人間の意識が曇らされるのは、どんなときか?

「人間の意識が曇らされる」とは、物事や人の言動の本質を真に見る力が弱まり、判断や感覚が歪められる状態に陥ってしまうことを言っている、という前提で考えてみたい。すぐに思いつくのは、二つの世界大戦の時、「強力な指導者たち」の言動に多くの人が盲…

お盆に死者のことを思う意味

精霊棚、迎え火・送り火などには宗教的意味があるが、現代では、宗教が「実感を伴った世界観」ではなくなっており、「死者が戻ってくる」「霊を迎える」といった霊的リアリティが信じられにくくなったような気がする。ただ年中行事として行っているような雰…

彗星-神話と掃除屋さん、そして毒物

>ペルセウス座天空上で、はるか彼方のペルセウス座の方向から放射状に飛び出すように見えるために、この名がつけられているので、彗星のちりとは直接関係は無いように思われるが、彗星の本質を考えると、全くつながりがないとは言えないところがある。メデュ…

人を退化させる好奇心と成長させる好奇心

日々、様々なメディアで種々の情報にアンテナを張って、自分の興味のあるテーマやワークに活かせる材料を探しているのだが、そんな日常の中で、“好奇心”について、シュタイナーが語っていたことを思い出したので書いておきたい。シュタイナーは、好奇心につ…

自分の干支や星座が二つある!の話

自分の生まれた干支や星座を意識する人も多いかと思うが、誕生年・誕生日を基準に考えている方がほとんどだと思われる。また、その基準により、西洋にも東洋にも、古代から非常に多くの「占い術」が存在し、個人の性格・宿命・運勢などを占ってきた。誕生の…

イカの眼に関する神秘的・科学的なこと

書籍の宣伝文に魅かれて、今年の春に出版された『タコ・イカが見ている世界』という本を読んだ。その宣伝文とは、「イカ・タコなどの頭足類は、人類とはまったく異なる身体・脳の構造を持っている。しかし、他個体とのコミュニケーションや鏡像認知など、ヒ…

DNA(遺伝子)と家族について

「古代DNA-日本人のきた道-」展に関する、ある文筆家の主張が新聞に載っていたので、それに関連して思うことを記す。タイトルは二つあり、“「合葬は血縁者のみ」覆す” と “「家族幻想」もうやめよう”である。展覧会の解説には、次のように書かれている。「…