人智学的つれづれ草

日常の体験と人智学で学んだことを結びつけ、広げます。

2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

復活祭に想うこと

私は、キリスト教徒ではなく、ほかのどんな宗教・宗派にも属していないが、聖書やキリスト教の歴史などを読むと、「復活」ということは、人間にとってどういう意味を持つのかを考えることに、興味がわいてくる。 イエスという人物が十字架にかけられて処刑さ…

都会の虹を見て、思ったこと。

>窓の虹ただ、それだけの話なのだが、「虹とは何であるのか」という問いは、古代から人類が問い続けてきた現象であることを思い、つい色々調べたり、思い出したりしてしまった。現代の物理学では、このように定義される。「虹とは、大気中に浮遊する水滴の中…

「文学模擬裁判」に意義あり!に異議あり!

最近の新聞記事に“文学作品を題材にした文学模擬裁判として、仮想空間の中で高校生が法廷闘争をするメタバース法廷が完成した”とあり、驚いてしまった。今回取り上げられている教材は、芥川龍之介の「羅生門」である。羅生門の楼上で被害者の女性に、太刀を…

「天平人も熱中! 古代のすごろく」を読んで

平城京で出土した土器から見つかった、すごろくに似た模様を復元したキットが作られたそうだ。簡単なルールだそうで、4本の細い棒「かり」を投げて、出た表裏の組み合わせで盤面の升を進む数が決まり、2組に分かれて駒が先にゴールについたほうが勝ち、とい…

「詩人の魂 心に、街に」を読んで

フランス在住40年の方が書かれた新聞記事がとても印象的だったので、その感想を書きます。フランスでは詩集の売れ行きが、前年比で17%も伸びたそうですが、「詩人たちの春」というイベントがあり、今年で27回目だそうです。「詩のグランプリ」というコンクー…

世界幸福度の測り方の愚かさについて

>世界幸福度 集計表その方法とは、社会的支援の充実度や人生の自由度など「人生に対する幸福度」を「最良の生活」を10、「最悪の生活」を0として聞き取り調査を行い、10段階評価で表現したものだそうだ。どんな質問をしているのかが、とても気になって調べ…

激しい経済戦争と実際の戦争

現在、特に関税をめぐって、ますます経済戦争が激しく、具体的になろうとしているが、これが実際の戦争やテロの引き金になり得ることは、歴史を振り返ってみればすぐにわかる。 経済戦争とは、「国家間の経済的な圧力や制裁、貿易戦争」のことをさすが、戦争…

「やりたいことがわからない」という若者が増えている?

自分のやりたいことがわからない若者が増えている、というテーマを最近よく見かけるようになり、その対策本も多く出され、色々な相談体制も作られているようだ。全国の10代から60代の男女を対象に、ある比較的大規模な調査の結果を見ると、なんと10代から40…