2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
名著を解説してくれる番組を見ていて、講師の方が「サードマン現象」という、私には初耳の言葉をおっしゃった。調べてみると、それは、“登山家や探検家、不測の事故や災難に遭遇した人などが生死を左右する危険な極限状態の苦境に陥った際、霊のような目に見…
6月21日は、国連で創始されたヨガデーだそうで、5000年の伝統があり、創設時の国連の演説では、「ヨガは身体と精神、思考と行動、抑制と実践の統合を実現させ、また、人と自然の調和、健康と福祉へのホーリスティックなアプローチを実現する。」と述べられた…
醜悪で冷淡だが必要なものとは何だろう?などと考えてみたとき、浮かんだのが、ある種の「反面教師」という言葉だったが、ちょっと単純すぎる気がしていた時、「題名のない音楽会」という番組で「不協和音」の音楽を扱っていて、大変勉強になった。指揮者が…
200ページほどの『銀の匙』を教材にし、中学の三年間をかけて生徒と一緒に読んだ先生と言えば、もうお分かりと思うが、旧制灘中学校の国語教師、橋本 武さんである。この授業を受けた生徒たちが灘中・灘高を全国に知らしめることになる。中勘助が書いたこの…
新聞の「再読 あの言葉」という欄に15年前の谷川俊太郎さんへのインタビューが載っていた。谷川さんの返答で興味深かったのは、「自分をどうからっぽにして言葉を待つか」、「作品が真理を示しているかとか、そんな気はまったくなくて、きれいで人が楽しんで…
新聞の書評に“おとなの悩み、おこさまたちにきいてみました”というタイトルが目に飛び込んできて、思わず読んでしまった。こんな風にはじまる。「人は大人になるにつれ、さまざまなことを学び、体験を重ね、あらゆる場面で適切な対応ができるようになり、人…
先月開催されていた、手塚治虫「火の鳥」展を見に行ったのをきっかけに、輪廻転生について、あらためて調べてみると、実に色々な立場・見解・信念があることがわかる。手塚治虫先生自身はもちろん、展覧会を企画・監修している生物学者の福岡伸一先生をはじ…
中高生が海洋研究の成果を発表する「マリンチャレンジプログラム2024」で17歳の高校生が最優秀賞を受けた記事を読んで、とても素晴らしいと思ったので書く。好きなことを追求するのが一番だと、本当に思う。受賞者は、大学との共同研究で、ある種のサンゴ…
このような題のテレビ放送を見て、色々考えさせられることがあったので書く。動物にまつわる神事や祭り、闘牛など、動物を使った伝統的な行事や貴重な文化とされているものが国内や世界で論争になっており、動物虐待の疑いで複数の動物愛護団体から刑事告発…
小説の『ソラリス』をマンガにした、もりいずみ・たけひとさんが、新聞の文化欄に寄稿されていたので、その感想を書く。その文は、「現代は、誰もがみな“わかります”と共感したり、されたがっているように見える。」という提起から始まり、まるで分らないこ…