人智学的つれづれ草

日常の体験と人智学で学んだことを結びつけ、広げます。

都会人には絶対にできないプログラム

ヨガやマインドフルネスや座禅など、瞑想によって心を鎮めることが今、ますます必要になっていると感じるが、生き抜くことに精いっぱいの人は、忙しさもあって、そういうことには見向きもしないと思われる。特に、精神の豊かさよりお金、と思う人はなおさらである。もちろん、地上物質界では、生きるためにお金が必要になる仕組みになっているので、お金は大切だ。

できそうもない(かもしれない)瞑想体験にどういうものがあるのかを、記してみたい。

・瞑想・意識集中の練習としては、静寂の中で「ゆっくり呼吸し、身体感覚や内面の意識の変化を観察する」ことで、精神の奥に触れる感覚を体験する。

・芸術・音楽・朗読…詩や音楽、オイリュトミーのような身体表現を通して、日常の感覚を超えた「別の次元」を体験する。その間だけは、仕事のことは忘れる。

・自然との対話…季節や天体のリズムに意識を合わせる、森や海で静かに過ごすなど、自然と一体になる感覚体験をする。まるで生き物のように季節を感じる、銀河系の星々を見つめる、などは最高だ。

・ゲーテの『ファウスト』や『バガヴァッド・ギーター』のように、魂の成長や不死の象徴をうたった文芸作品をじっくり読む。一行一行を瞑想しながら読むのがポイントだ。

・朝の意識的呼吸…目覚めたら深呼吸をしながら、「今日という一日を感じる」ことに集中する。

・感覚観察ノートをつける。食事、音、香り、風など五感で感じたことを簡単に記録する。

・森や川、庭など自然の中を歩きながら、呼吸と足の感覚に意識を集中する。また、気づいたこと、感情の変化、印象的な自然現象を記録。

・象徴瞑想…例えば、自分が一本の大木になったようにおもう樹木瞑想などがある。自分の手足(枝)には小鳥がとまり、さえずっているなどのイメージをつくる。

・感謝の習慣…一日の終わりに「今日の学び・気づき」を書く。

おそらく、やろうとは思わないことばかりになってしまったが、当たり前に実行している人もいる。ただし、一文にもならない。