人智学的つれづれ草

日常の体験と人智学で学んだことを結びつけ、広げます。

末端冷え性の対策

子供のころから末端冷え性で困っている。15歳くらいからだろうか。以前は冬だけだったのが、近年は夏以外は冷え、手だけだったのが足先まで及んでいる。指先だけではなく、鼻のあたまも冷える。

末端冷え性は、普通は「血流不足とか自律神経の乱れや筋肉量不足、ホルモンのアンバランスなどが重なって起こる」と言われるので、それに応じた対策を取ろうと思うのだが、まずは、精神科学の視点でその原因から考えてみることにした。

自分を忌憚なく観察して思うのは、

意志の力が末端まで届いていない。
思考と感受性にエネルギーが偏りすぎている。
世界に触れることへの無意識の恐れがある。
地に足がついていない。
与える流れが滞っている。

という特性がみられる。これは、自己批判でも弱点でもなく、わたしがもつ特徴を冷静に見た結果だ。こうやって文章化してあらためて読んでみると、本当に間違っていないと自分でも思う。

冷えるというのは、行動への踏み出しが弱い結果、地上世界への関与が薄くなり、現実に触れることへのためらいも示している。手足は意志の器官といえるからだ。たしかに私は、いわゆる“行動派”ではない。

また、頭だけで考える傾向が確かにある。神経感覚系にエネルギーが集中する結果、のぼせやすくなっている。その点では、冷え性なくせに、強い暖房にも弱い。

手足は、触れて与えて受け取って、そして歩いて進む器官だ。深層で傷つきたくない、巻き込まれたくないという防御が働いているせいか、末端を温めないことで世界との接触量を減らす霊的な自己防衛機構のようなことが働いているのかもしれない。

四大元素でいうと頭は「火であり、風」だ。いっぽう、手足は「地」で、冷えは地の要素が不足しているサインともとれる。性格的には理想が高く、精神性が強い人に多いとされるが、これは当たっていると思う。

霊学的には、血液は「愛の流れ」という言い換えをする。きびしい言い方になっているが、血液が末端まで行かないということは、自分の力を世界に渡しておらず、行為として愛を表現できていない状態とされる。これを自問してみたが、そんなに私は世界を愛していないのだろうか?という疑問が湧いた。この深層を分析するのは、大変むずかしい。

霊的な冷え性を解消する方法がいくつか示されている。ひとつは、動作に関するもので、掃除や料理や手仕事をこまめにするといいそうだ。土に触れたり、ゆっくり歩くのもいいらしい。また、与える行為を増やす、というのもある。マッサージをしてあげたり、料理を作ってあげたり、物を直したりする行為だ。

また、次のとき手足が温かくなりやすいといわれている。

芸術に没入している。
本質的な対話をしている。
誰かの魂と共鳴している。

これを振り返ってみると、クラシックギターの演奏をしているときは、確かに没頭していて、指先を動かしていることもあって、冷えは意識したことがない。

ほかの二つを思うと、表面的な人付き合いしかしてこなかったように感じる。いわばその場しのぎの対応とでもいうのだろうか。世間体を保つための対応というのだろうか。ただ、心からの対話や共鳴を持った人がまったくいなかったわけでもない。そのような人は、今はみんな、天にいる。

現実に戻ることにしよう。温かい食べ物のことだ。

体を内側から温めるもので、優れているのは、生姜やねぎと根菜類だ。これらのスープや味噌汁が最強らしい。血流改善なら、鉄だ。毛細血管の血流をよくするには、アーモンドやかぼちゃ、アボカドなどのビタミンEとなる。

よいレシピをひとつご紹介する。体の芯から温まるレシピだ。名付けて、「手足血巡りスープ」という。玄米味噌粥と食べ合わせれば、もう怖いものはない(かも)。

●材料(2人分)
鶏もも肉 …… 250g
卵 …… 2個
●血を増やす
小松菜 …… 1/2束
ひじき(水戻し) …… 大さじ2
●体を温める
生姜 …… 1かけ(すりおろし)
長ねぎ …… 1本
玉ねぎ …… 1/2個
にんじん …… 1/2本
●血流改善
かぼちゃ …… 150g
●巡りアップ
にんにく …… 1片
●調味料
味噌 …… 大さじ2
酒 …… 大さじ1
塩 …… 少々
ごま油 …… 小さじ1
●作り方
①鍋にごま油+にんにく+生姜を入れて弱火
②鶏肉を焼く(軽く焼き色)
③水 600ml を入れる
④野菜・ひじきを全部入れて15分煮る
⑤味噌を溶く
⑥溶き卵を回し入れる
●食べ方 (仕上げに)
白ごま
七味唐辛子少々

なお、食後のドリンクに、 生姜入りほうじ茶またはシナモン紅茶をいただけば、申し分ない。

私の場合は、これに欠かせない一品がある。日本酒の熱燗だ。今晩もまた、楽しみにしている。