人智学的つれづれ草

日常の体験と人智学で学んだことを結びつけ、広げます。

蜂蜜の効用について

人智学的栄養学を少し紹介したい。蜂蜜のことだ。

蜂蜜の栄養力は、多くの食品の中でも特別なものがある。人智学では、蜂蜜のことを、「植物の精気と花の生命力を集め、ミツバチが精製したもの」と捉えている。花の生命力だけでなく、蜂蜜には宇宙的リズムの影響が宿るといわれ、ミツバチの活動や蜂蜜の収穫は、月や惑星のリズムに合わせると良いとされる。

人智学医学では、蜂蜜は生命の調和や身体のリズムを整える力を持ち、特に呼吸器系や消化器系への作用が強いとされており、自然のリズムや季節の変化を尊重したバイオダイナミック農法の中で蜂を扱うことを勧めている。

シュタイナーの講演や著作から、蜂蜜に関連するいくつかの趣旨を挙げてみる。

・蜂蜜の中に「花にある芽吹き・愛」の力がある。
・蜂蜜は、ミツバチを通じて間接的に植物界の力をもたらす。
・ミツバチはその力を人間に返す媒介になっている。
・蜂の巣を通じて「宇宙全体」が人間に入り、強めてくれる。
・蜂蜜を通じて人に働きかけるものとは何か?それは六角形の原理の形成力なのである。

これらの話の趣旨から、蜂蜜を単なる甘味料・栄養源としてではなく、「人間の内的・霊的構造に作用する媒体」として捉えていたことがよくわかる。
巣の六角セルの形態と構造が、人間の身体や魂の中でどのように働くのかの言及は、今のところ見いだせない。

ただし、現代の医学生理学によると、細胞や組織の配列などのミクロレベルでは六角形に近いパターンが存在するらしい。肝臓の肝小葉は断面で六角形に近い形をしているそうだ。これは機能的に効率よく血流や物質交換を行うためのパターンとのこと。また、皮膚の表皮の角化細胞が密集した状態では、上から見ると六角形的に整列していることがあるそうで、「蜂の巣構造」と同じく、スペースを無駄なく埋める効率的な配置とみられている。

蜂の巣も人間の体も、それを設計したのは、「本人」たちではないだろうと思われる。六角形は、自然界に多く見出されるが、それを創造した存在によく聞いてみたい気がする。

蜂蜜は、特に妊婦の方と高齢者にはよい食べ物だそうだ。ただし、蜂蜜のエネルギーをいただくので、たくさん摂る必要はない。私も毎朝いただいている。