人智学的つれづれ草

日常の体験と人智学で学んだことを結びつけ、広げます。

“「ゆうれい」ってふだん何してんの?”の質問に驚愕!

新聞記事に心から驚かされる、ということは私にとって“体験”そのもので、単なる情報入手や知識を広げること以上のものを意味しています。このタイトルは、新聞の<今週の言葉>の見出しなのですが、書いた方は、NPO法人・くだかけ会の代表の方です。HPによると「神奈川県丹沢山中のくだかけ生活舎において多くの青少年たちと共同生活を実践してきた事が基盤となり、青少年や家庭の生活にさまざまなメッセージを送り続けている。」とのことです。
この質問は、5年生のもので、筆者は、「恐怖心の正体を見極めるのには、大いに役立つ疑問」だとおっしゃっています。ゆうれいという不気味な存在は日常的にはどんなことをしているのだろう?と単純に思ったのだろう、ともおっしゃっています。
人智学を学んでいる私としては、この子は、単に地上生活の類推から素朴に思ったのではないのではないか、と思ってしまいます。「ゆうれい」は、死者ととらえることもできますが、人智学では、伝説や迷信や幻覚や恐怖小説などの登場人物ではなく、実在のものとして考えています。実在とは何か、証拠はあるのか、という問いに短く答えることができませんので省略しますが、参考資料をひとつだけ―<東大 死生学・応用倫理センターのアンケート調査によると、死後生を信じない人と、信じる人は大きく二分されており、死生観を一つに代表させるこことなく、その多元性を認識する姿勢が大切である>、と論じています。
人智学を確立したルドルフ・シュタイナーは、死者が普段何をしているのかを、地上世界の仕事のようには言及していませんが、『天界からの音楽』の著者(F.Herbert Hillringhaus)に対して、ひとつだけ―[作曲]を挙げています。もし、私が先生だったら、きっと人の心を感動させる音楽を作っているんじゃないかな、と答えてしまいそうです。または、地上の作曲家に音楽の霊感を吹き込んでいるのかもしれません…。