人智学的つれづれ草

日常の体験と人智学で学んだことを結びつけ、広げます。

2026-04-01から1ヶ月間の記事一覧

人間だけが通れる峠、『天城越え』

懐かしの歌番組を見ていて、以前からこの曲の深い意味について感じていたことがあり、感想を書く。石川さゆりが40年前に発売した曲、『天城越え』。当初、石川は、「こんな情念の籠もった歌は自分には歌えない」といったそうだ。歌詞は、確かに激しい。“誰か…

マレーヴィチの人物像とカオナシ

マレーヴィチとカオナシ旧ソ連の抽象画家であるカジミール・マレーヴィチの人物画を見ていて、なぜか「千と千尋の神隠し」に出てくるカオナシを思い出してしまった。左のものは、顔はあるが無表情、真ん中の人物には顔がない。単に似ているから連想して思い…

意識の変化で見た仏像の歴史

仏像の鑑賞法の講座を受けてきたのだが、大学の大教室を満員にするほどの人気ぶりだった。仏像の鑑賞にこんなに関心があるとは、ちょっと驚きだった。一方、講座の内容は、あくまで個人的な感想に過ぎないが、正直、浅薄かつ表面的で、それに耐えられず、講…

バリュー投資に関心と期待を持ったこと

たまたま「バリュー投資」という言葉を聞き、どんなことなのか興味をひかれ、色々調べて考えてみた。投資にもお金儲けにも全くと言っていいほど興味がないのだが、なぜか心が引き寄せられた。一般的な説明だとこうなる。バリュー投資とは、市場価格が企業の…

人間は年を取ると植物になる?

金剛桜 日光輪王寺先週、日光と鬼怒川温泉に行ってきた。輪王寺の金剛桜が目当てだったのだが、7分咲きくらいでほどよく、幸運に恵まれた。本来は、桜の前で静かに瞑想し、花と一体になるべきだったと思うのだが、普通の観光客のように、ただ写真を撮りまく…

富士山の大噴火について

富士山の大規模噴火に関する特別番組やニュースが増えているが、これを見ていて、思い出したことがあるので、記しておく。ひとつは、ジェームズ・ラブロックが提唱したガイア仮説。地球全体を自己調節機能を備えたひとつの生命体とみなす考え方で、ラブロッ…

お金とは巨大なパーティーの食卓?

一般的にお金とは、「社会的な信用に基づいて、価値の交換・測定・保存を可能にする仕組みである」と言われている。物々交換の不便さを解消し、すべてのモノの価値を共通の単位で表し、時間を超えて保持できるもの、というわけだ。お金は、機能であり、仕組…

花まつりに想うこと

お釈迦様は、生まれたときに七歩歩いてから「天上天下唯我独尊」とおっしゃったという伝説が残っている。今日は、‘七’という数字について考えてみた。仏教には「七覚支」という悟りの要素があるそうで、念、択法、精進、喜、軽安、定、捨というそうだ。お釈…

二つの祝辞

入学式が行われる時節に、式辞や祝辞について思ったことがあるので、残しておく。入学式の祝辞を考えていると、言葉の重さやそれが持つ責任感を特に意識してしまう。式典で地位のある人が語る言葉なので、特に目立って感じるのだと思われるが、入学式に限ら…

カバ愛

最古最大の土製カバ像が発掘された記事が新聞に載っていた。日頃よりカバを愛する者として、大変興味をそそられた。紀元前約3600年の古代エジプト、ヒエラコンポリス遺跡で発掘されたその像は、このようなものだ。 最古の土製カバ新聞では、カバのことを「当…

『ねこいぬ漫画かき』で心が溶けたこと

『ねこいぬ漫画かき』西原理恵子 新潮社ふだん、精神世界に関連した本ばかり読んでいると、上空から人間を眺めるという片寄ったクセが、気が付かないうちについていることに“ハッ”となることがある。特に今年からは、世界史の本の執筆準備で大量の歴史資料に…

ウソかマコトか、本当の話

某国の「本当国語審議会」で、先ごろ、言語創作に関する提言がなされ、それによって、「言葉を自由に創ってよろしい」という法律が、国会にて全会一致で可決された。たちまち、SNSなどで新しい言葉が氾濫し、何を言っているのかわからない混乱状況が続いてい…