人智学的つれづれ草

日常の体験と人智学で学んだことを結びつけ、広げます。

2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧

園芸はなぜ人を癒すのか

グリーンセラピーという生涯学習講座を企画し、3月から開講する運びとなった。予想以上の受講希望者があり、関心がある方も多いと思われるので、その趣旨を紹介することにした。園芸が人を癒す理由は「自然が気持ちいい」以上の理由がある。実験結果から次…

シュタイナーの誕生日に想う

幼きシュタイナー(右側)人智学の創始者、ルドルフ・シュタイナーは、1861年2月27日に生まれた。誕生日にあたって、高橋巖先生が書かれた『若きシュタイナーとその時代』を久しぶりに読み返してみて、いくつか感想を書いた。シュタイナーは自伝を残してはいる…

ホルスを抱くイシスと、システィーナのマドンナ像とのつながり

イシスとホルス ローマ時代 マドンナ像『エジプトの神話と秘儀』という本を読んでいて、古代エジプトの「ホルスを抱くイシス」と、ラファエロの「システィーナの聖母」から受ける崇高なイメージが非常に似ていることを知った。まるで、イシスがマドンナとな…

CO₂を食べる自販機を考える

CO2を食べる自販機ある会社が、「CO₂を食べる自販機」プロジェクトに取り組んでいるという新聞記事を読み、興味をもった。自販機下部の吸気口からCO₂を取り込むようになっており、カルシウムを含む砂状の物質で吸収するとのこと。自販機1台の年間CO₂吸収量…

インターステラーという映画

インターステラーインターステラーという宇宙SF映画を見たのだが、この映画は外見にはSFだが、霊学的に読むと、これは人間存在の進化と死後過程を描いており、高次自己との協働を描いたイニシエーション神話のように思われた。“環境が荒廃した地球から逃れる…

天皇誕生日など自分にはあまり関係ない?

天皇誕生日という祝日に、「まったく天皇のことを考えない、意識にも上らない、問題にもしない」、のはちょっと気が引けるので、考えたことを書く。日本国憲法第1条では、天皇は「日本国および日本国民統合の象徴」であることを明記している。これはもちろん…

営利主義と闘争と優越、ナショナリズムと快楽の舞台が終わった。

現代のオリンピックは、国家間競争の代理戦争ともいえ、スポンサー・放映権・広告という巨大資本に飲み込まれてしまっている。身体の商品化、勝利至上主義、記録・数値・メダルが、スポーツの“場”をほぼ支配している。これは見解ではなく事実だが、いまさら…

サンシュユとやぶ椿

さんしゅゆ 藪椿成田山新勝寺の公園で、咲き始めたサンシュユと終りかけているやぶ椿を見かけた。それぞれの姿や花の付きざまから受ける印象はかなり違う。参拝をしながら、その象徴性を考えてみた。サンシュユ(山茱萸)は、早春に黄金色の花を咲かせる落葉…

「うなずきんちゃん」

うなずきんちゃん今から20年くらい前、「うなずきんちゃん」というおもちゃがタカラトミーから発売された。何か話しかけると、うなずいたり、くびを横に振ったりする単純な人形だ。この単純さの中にとても深いものが感じられた。(勤め先の机の上に置いておい…

「人生花づくし」

人生花づくしギター教室の飲み会をやった居酒屋で、こんなコースターがあった。初めて見たのだが、ちょっと心に残ったので書き留めておきたい。年もつもれば こけのはな 恍惚きざせば ぼけのはななどの追加バリエーションもあるらしい。一見して、坊主の説教…

湯島天満宮で梅を聞く

湯島天神の梅寒の戻りのような今日、湯島天神にお参りをしてきた。寒さの中の梅には、なにか特別な生命を感じる。梅は、真冬から早春にかけて咲くが、自然界のこの時期は生命力がまだ地中に沈んでいるときだ。この中で咲く梅は地上の生命ではなく、別のリズ…

末端冷え性の対策

子供のころから末端冷え性で困っている。15歳くらいからだろうか。以前は冬だけだったのが、近年は夏以外は冷え、手だけだったのが足先まで及んでいる。指先だけではなく、鼻のあたまも冷える。末端冷え性は、普通は「血流不足とか自律神経の乱れや筋肉量不…

牛を探す物語 ー ゴールは町なかだったという話

十牛図『本当の自分を見つけるまでの10のステップ』のような内容の本が、今から1000年ほど前にあったそうだ。図と詩であらわされたものだが、こんな風に展開する。1 何かが足りない… 2 道はあるらしい 3 見つけた!が逃げる 4 捕まえたが… 5 飼いならす 6 自…

「ナマケモノーん」をもらったこと

ナマケモノーん「ナマケモノーん」というチョコをもらって、自己認識を促されたので、反省文らしきものを書く。妻からは、いつもナマケモノと呼ばれている。たしかに一見そう見えることは、認めざるをえない。だいいち、私の一番好きな言葉は、水木しげる先…

「おすそわけ」を考える

妻の友達からたくさんの柚をいただいて、「おすそわけ」という言葉を思い出したので、考えたことを書く。以前、大学の講義で、マルセル・モースの贈与論を学んだのだが、その核心は、「贈与とは、与える・受け取る・返すという循環的関係をつくる行為である…

「ウナズキヒメフヨウ」という植物を見て、人間がこうべを垂れる姿を連想したことと、ルオーとクレーの絵を思い出したこと

ウナズキヒメフヨウ小田原にあるフラワーガーデンの温室で、「ウナズキヒメフヨウ」が咲いているのを見た。漢字で書くと、「頷き姫芙蓉」だろうか。花がやや下を向いて、重みで軽くうなだれるように見える姿が強く印象に残った。そのイメージはすぐに、私の…

「建国記念の日」に思うこと

今日は何の日と聞かれて、「仕事が休みの祝日」だという方も多いと思う。1966年に祝日として制定された際、法律にはこう書かれていた。「建国をしのび、国を愛する心を養う」日。今は、心からしのんだり愛したり養ったりする人は、おそらく少数派だろう。国…

『風の旅ビト』というゲームをやったこと。

風の旅人いい年をして、本当に久しぶりにコンピュータゲームをやってしまった。最後にやったのは、思い出せないほど遠い過去だ。『風ノ旅ビト』、原題はJourney。テレビで紹介されているのを見て、その美しい映像とコンセプトに吸い寄せられてしまった。この…

「のびのびと思いのままに−子どもたちが描いた100年」を見る

貼り絵ETVでこの番組を見て、思ったことを書く。千葉県市川市にある、昭和3年に設立された障害児入所施設、八幡学園のことを描いている。市川市には数年暮らしたことがあり、興味深く視聴した。貼り絵の天才として知られる山下清が才能を開いた場所だ。ミロ…

うけら神事

うけら神事東京の上野公園にある五條天神社で、「うけらの神事」というお祭りがあり、参拝してきた。邪気や病気という鬼を払い、無病息災・厄除け・健康長寿を願う伝統的な追儺の神事だ。この神事では、四方祓の舞に続き、鬼門に向かって蟇目矢を射り、その…

不忍池辯天堂の絵馬

外国語の絵馬不忍池にある辯天堂にいったら、外国人が書いたと思われる絵馬がたくさん並んでいてちょっとびっくりした。場所がら蓮の形をしている。読んでみたくなったが、たまたまなのかスペイン語が多く無理だった。絵馬は、開かれた祈りの装置だ。だれで…

鬼は内

心の中の般若東京の新宿にある稲荷鬼王神社では、節分の時に「福は内、鬼は内」という掛け声をかけるそうだ。なぜ、「鬼は内」なのだろうか?この神社には、稲荷神と鬼王権現が一緒に祀られている。一般的な説明によると、「鬼王の名には霊的な強さや守護の…

セメント考

ロウバイ長瀞町の宝登山にロウバイを見に行った。2~3分咲きだったが、点々とした黄色の趣がいい。どの花もうつむき加減なところに妙に魅かれる。自分の内心をそこに見るからだろうか。秩父の駅からすぐ真ん前に見えるのが、武甲山だ。若いころ、よく奥秩…