人智学的つれづれ草

日常の体験と人智学で学んだことを結びつけ、広げます。

2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧

“超”遠距離愛について

「離れても~好きな人~」という歌があったと思うが、好きな人と遠く離れているときのほうが思いが募ってしまう、という心は古来、心理学や、文学・哲学、霊的観点からも表現され言及され吐露されてきた。「近くにいると、相手のありのままの姿も日常も目に…

感謝祭のない寂しさ

日本には、感謝祭にあたる記念の意識がない。これは、悲しいことだ。なぜないのだろうか?アメリカの感謝祭は、冬を越える食糧が人々の協力によって確保でき、“死なずに済んだ”ことを共同体で祝ったことからきていると聞いた。だから、最初の収穫祭は「生存…

年末の心のメンテナンス

キリスト教の典礼暦で「待降節」と言われる期間が始まる。クリスマスを迎える約4週間の準備期間のことだが、キリスト教の信者でなくても、とても参考になることがある。宗教色を抜いて「人間の心の4週間」として見ると、むしろ現代の生活改善にぴったりと…

ズレと見直しの星の位置

今の星の動きの特徴は、「水星逆行期」と言われ、二つのことに意識を向かわせる時期だと言われている。西洋占星術では、言語、思考、コミュニケーション、交通、契約などの「情報とやりとり」の領域が揺らぎやすい時期とされているようだ。一つは、「言葉や…

食われてなんぼ ― 大いなる依存

寄生昆虫を追うテレビを見て驚いたのは、地球上の生物のなんと40%が「寄生」という生態をもつ、という事実だ。寄生とは、「自らの生命維持や発展に必要なエネルギーや労力を、自力では生み出せず、他者に依存して得る生存方式」だそうだ。この“方式”は、誰…

ゲゲゲ忌に想う

もうすぐやってくる。おお先生の旅立ち記念日だ。ファンの間では、だい先生とは呼ばず、おお先生と言う。「だい」と「おお」は全然違う。だい先生は、世の中にいっぱいいらっしゃるけれど、「おお!」といえる先生は水木しげる先生だけだ。先生は、感動を越…

変身願望はありますか?

今、アニメなどで「普通の人が突然、異世界で別の存在になる」というテーマが爆発的に増えている。異世界転生や魔法少女、各種ヒーロー、モンスターや吸血鬼、天使などなどだ。また、メイク・整形・服装・ヘアスタイルをはじめ、コスプレやゲームキャラやア…

勤労感謝の日に生まれ変わる

勤労感謝の日は、以前は新嘗祭と呼んでいた。新嘗祭は、収穫した作物を神に奉げる儀式で、古代の農耕儀礼の名残だ。新嘗祭は本来、夜に穀霊が“降り”、朝に“定着する”と言われている。古代では、昼に準備が整えられ、夜に神と人が交感し、次の朝、霊的・生命…

「あっという間だったよ」 ― ソロ50周年

矢沢永吉がソロデビュー50周年を迎え、東京ドームでの公演で言った言葉だ。この言葉は、私にも深く突き刺さる。永ちゃんよりかなり年下なのだが。まさに、あっという間に人生が過ぎ去った感が強い。数十年という歳月は、物理的に、また客観的に見ればけっし…

天界での仕事・職業

ファンタジーを自伝風に書いてみたので、披露する。魂のタイプ別、天界での職業というテーマだ。人智学の認識に基づいているのだが、単なる空想と思っていただければいい。【第一話】 私Aは生前、哲学者の仕事をやっていた。思考を深く掘り下げるのが好きだ…

消費する人間とはなに?

日々色々なものを“消費”しているが、そもそも“消費”とは、人にとって何を意味するのだろうか?漢字レベルでいうと、「消」は、減少させ・使ってなくす、であり、「費」は、費やす・使う・支出する、という意味だ。だから消費は、“使って減らす”ということに…

日常の中で“懐かしさ”を生きること

寺島町奇譚 滝田ゆう 毎日同じような繰り返しで、倦んでいる人も多いかと思う。私もそうだ。「繰り返しの意味が分かっていない」と、よく師匠に言われたことを思い出す。その意味を今尋ねようとしても、もうそれは現世ではかなわない。この時季、過去を振り…

劇的な今週について

>枯れたプラタナスシュタイナーは、11/17~23の時期のことを 「こうして私は今世界の本質を感じる。 世界は私の魂の関りがなければ ただそれだけでは つめたい空虚な働きに過ぎない。 力なく現れ、また新たに人の魂の中に生き そしてふたたび死んでいくこと…

「物の音」に想うこと

>『日本の音』小泉文夫 平凡社ギターのはるかな源泉は琵琶のようなので、琵琶のことを調べているうちに、古典文学の中で「物の音」や「物の怪」という興味深い言葉にぶつかった。ひとつは、徒然草の十六段だ。 「神樂こそ、なまめかしく、面白けれ。大かた、…

拍子の中の人生

ギターの発表会に向けて、今は合奏の特訓中だ。いつも先生に、拍子にもっと強弱をつけて表現するようにと注意される。三拍子では、一拍目を強く、と言われる。一拍目を強くするのは、もちろん音楽では常識で、今まで疑問を持つことなく、そう弾いていた。で…

魂の距離について

ふと思い立って今晩は、バッハの無伴奏バイオリン・パルティータ第一番からサラバンドを弾いてみた。昔からとても好きな曲で、初めて弾いてから数十年になるが、指が勝手に動いてしまう。この曲を弾きながら、遠い昔のことを色々と思い出したのだが、同時に…

人間が三重に生まれる七五三

七五三には、氏神へのお参りをする。古代の人々は子どもがまだ天界に近い存在であることを、無意識に感じていた。「七つ前は神のうち」という諺も残っている。神社での祈りは、子どもがあの世とこの世との“はざま”にいる存在であることを認め、その橋渡しを…

動物に多くを負っている人間

「伴侶動物」という言葉をテレビではじめて知り、動物と人間の深い関係を探りたくなった。番組では、次のようなことが言われていた。「野生の動物との最大の違いは、伴侶動物には帰る自然はないということで、私たちが命の預かり主であるという点だ。社会で…

日本の温泉文化について

温泉が好きでよく出かける。一番の理由は、緊張を解きほぐしてくれるからだ。頭でっかちになっている状態のバランスを取り戻す、という意味もある。頭の使いすぎを、「頭脳過活動」というらしいが、その状態は、シュタイナーが現代人に対して最も警告したも…

カスハラと三種のお金について

カスタマーハラスメントがときどき話題になるが、「お金を払うということは、相手を従わせる権利があるということである」という無意識の等式が広く浸透している。カスハラを起こす人の心の内では、普通、以下のような葛藤が起こっているとよく言われる。・…

テレビの見方について

人智学では、感覚の種類を常識よりも多く認識していて、全部で12種類あるとしている。その中で、聞きなれないと思われるひとつが、「他者感覚」だ。他者感覚は「他者の自我を感じ取る感覚」と言われている。シュタイナーはこう言っている。「我々は、他の人…

怒りと“親しめる”かもしれない話

四天王運慶展で展示されている四天王について思うこと。昔から、「この怒りの表情は何なのだろう?なぜ怒っているのだろう?何に対して怒っているのだろう?」という疑問に、心から納得のできる答えを得られず、落ち着かなかった。今もそうだが、人智学的に…

生命をモノ扱いすること

立て続けに、生命を考えさせられる機会があったので、これもご縁と思い、考えてみた。ひとつはテレビで放映していた、「量子農業」という、聞きなれない技術のことだ。中性子を植物の種に当てるとその遺伝子を効率よく破壊できるので、遺伝子の再生もよくで…

目の飛び出た古代遺物について

青銅縦目仮面中国の古代文明を探る番組を見て、近年の発掘調査の結果、幻の王朝と言われていた“夏”が実在していたらしいことを知った。青銅の酒器“爵”など多くの出土品があったらしい。そこですぐに思ったのは、四川省の三星堆遺跡から出土した巨大な仮面、…

立冬と黄道十二宮とエゴイズム

魂を広げる12星座立冬になり、今は太陽が天秤宮から蠍宮へ移行する「境界」にある。地上のエネルギーが「調和と外向」から「変容と内向」へと転ずる瞬間だ。人智学では、冬は「神々が天に帰り、人間の魂が内側で霊的に呼吸する時期」とされている。人間は…

ゴッホ展の感想

ゴッホ展に行ってきた感想を表わしてみた。この風景は閉ざされている その中で祈る魂が燃え立つオリーブの木々の間に キリストが祈る沈黙が漂う ねじれるような幹と枝は 受難そのもの黄色や青の渦巻く空は 苦痛と祈りが天へ昇るよう 光に満たされた地面から …

「嫌いとおすことができない」ということ

源氏物語を読むテレビ番組を見ていて、解説者がふと「嫌いとおすことができない」という言葉を口にした時、その表現にすごく深いものを感じたので、思ったことを書く。「嫌いとおす」という言い方は、自分の立場や感情を貫いて、「自分と異質なもの」「受け…

パワースポット体験について

パワースポットについては半信半疑だったのだが、個人的に不思議な体験をしたので書いておく。先日、香川の金毘羅さんにお参りした時のこと。奥社まで1300段余りの階段があると聞いていて、とても行けそうにないと思っていた。そこでタクシーで中ほどまで行…

芸能人に共通するカルマ

ヴァラエティやクイズ番組で多くのユニークで面白い芸能人やタレントを目にするたび、この人たちのカルマはどうなっているのだろうか?という思いに駆られる。人智学的な視点で考えてみた。共通点は、「人前に立ち、他者の感情や価値観に影響を与える」とい…

蜂蜜の効用について

人智学的栄養学を少し紹介したい。蜂蜜のことだ。蜂蜜の栄養力は、多くの食品の中でも特別なものがある。人智学では、蜂蜜のことを、「植物の精気と花の生命力を集め、ミツバチが精製したもの」と捉えている。花の生命力だけでなく、蜂蜜には宇宙的リズムの…